ロジスティクス・インサイト「インタビュー」

株式会社 ユーザベース
代表取締役 共同経営責任者
梅田 優祐 氏

クライアントから寄せられるニーズについて、創業時と比較して変化はありましたでしょうか?

まず、海外市場に対する情報ニーズが急増している点です。東南アジアを中心に、現地の業界概況やトッププレイヤー、消費動向に関する問合せが多く寄せられ、日本企業の旺盛な開拓意欲を肌で感じています。今では、SPEEDA上で世界約120カ国、33,000社の企業データを閲覧できます。

もうひとつの変化としては、事業会社に導入いただくケースが増えました。現在、顧客ポートフォリオでは銀行・証券など金融業界が5割弱で最多ですが、事業会社も2割に達しています。

クライアント企業の所属する業界概要をヒントに、他社にサービスの転用を提案されたり、新たなターゲット業界選定のために市場規模を参照したりと、活用頂いています。

あらゆる業界情報を俯瞰されている貴社からみて、物流業界の動きに関して、お感じになることはございますか?

一般消費者向けを中心に、Eコマース市場はさらに加速的に成長することが予測されます。その背景には、スマートフォンやタブレット端末の普及といったハードウェア及び通信環境の進化に加え、アパレルやGMSなど参入企業の多様化、価格・配送料・レコメンド機能など付加的サービスによって、しのぎを削る競争環境があると思われます。

こうしたネット・モバイル通販の躍進と比例して物流業界のマーケット自体が伸長するでしょうし、先進的なオペレーションも創出されるのではないかと期待しています。

無料配送や翌日配送が当然と受け止められ、物流がEC顧客を囲い込む必要条件となったいまでは、IT企業と物流企業の大型M&Aも今後出現するのではないかと予感しています。

以上


取材後記

今後、情報量はもとよりその流通経路はさらに複雑化すると考えられ、情報を「資産」として活用するという視点はより重要性が高まると感じています。

個人の情報発信という視点では、世界規模での情報プラットフォームが整備され、フラット化が瞬く間に実現しました。Facebookが誕生・発展するまでは、自らの個人情報を開放することがこれほど定着するとは、誰も予想出来ませんでした。

いまは、企業の情報開示力(=ソーシャル化)によって、ビジネスの成否や効率がこれまで以上に左右される時代であると考えます。ビジネス特化型SNSの先鞭であるLinkedInは欧米ではスタンダードになっていますが、世界中のあらゆるビジネス情報について、コンテンツのストック/フロー問わずアクセスできるプロアクティブなインターフェースは、人類が待ち望むIT業界における次のブレークスルーではないかと考えます。WEBプラットフォームの世界は、これまでも、コンバージェンスと創生を繰り返しながら、加速的に進化してきました。ユーザベース社の日本発グローバルスタンダーダードへの挑戦を、今後も応援していきたいと思います。



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【発行日】

2012/10/09



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