ロジスティクス・インサイト「インタビュー」

コファスジャパン信用保険会社
与信業務部シニアバイスプレジデント
中村 昌夫 氏

今号では、コファスジャパン信用保険会社 与信業務部シニアバイスプレジデント 中村 昌夫氏にお話を伺います。

同社は、フランスに本社を置く取引信用保険専門会社です。1946年に設立され、前身はフランス国営の貿易保険会社であり、日本には1995年に進出しました。

取引信用保険とは損害保険の1種目であり、取引先倒産等による売掛債権リスクを補償する保険です。欧州ではコファス社のような専門の取引信用保険会社が数多く存在します。なかでもフランスでは、高い普及率を有しています。また、同社は本国ではNatixisという欧州を代表する金融コングロマリットに属し、世界経済アウトルックやカントリーリスクを積極的にリリースする国際機関でもあります。

今回のインタビューでは、世界の実体経済を巻き込んだユーロ危機はいまや終息しつつあるのか、そして新興国経済についてはどのように観測しているのかなど、今後の経済シナリオについてのコメントを伺いました。

また、国内物流の主要荷主である製造業各社が、その拠点を次々とグローバルシフトするなかで、物流業にとっての同社サービスの有用性や新しい取り組みの可能性などについても聞きました。


貴社のコアサービス、強みとする特徴など教えて下さい。

コファスグループでは、現在66カ国に子会社・支店を展開し、3万9千社の法人クライアントに対し、そのお取引先の倒産・支払債務不履行(不払事故)に対する保険サービスを提供しています。

当社が特に強みとする点は、世界6,000万社の企業データを収録するデータベース(ATLAS)を有していることです。
このATLASに収録されている企業は、『今後12ヶ月の間に当該企業が債務不履行を起こす確率』を示す当社独自の指標で評価され、10段階に格付けされています。
この指標がユニークなのは、企業の不払いリスクを測る”世界共通の物差し”である点です。つまり、韓国企業と日本企業の評点が同じであった場合、今後12ヶ月以内の債務不履行を起こす確率では同様とみています。
このようなシンプルで客観的な格付をお客様に開示をしている信用保険会社は当社のみです。

昨今の経済危機や欧州危機など様々な外部環境変化がありましたが、その中で貴社に対するニーズの変化はありましたでしょうか?

2012年前半においては欧州危機が背景にあり、スペイン・イタリア・ポルトガルを中心に欧州向け輸出債権を抱えるお客様からの引き合いが増加しました。
しかし9月以降は、中国国内で日系企業に対する暴動が発生するなどを機に、アジアを中心とした幅広い地域への問い合わせが急増しました。このことにより、日本企業各社のグローバル展開浸透による海外進出リスクが逓増していることを実感しました。

2012年の輸出取引に対する引合件数は対前年比で大幅に増加し、今後も同サービスに対するニーズの高まりが予測され、重点展開していきます。


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ユーロ経済危機の現状及び、2013年の世界経済アウトルックについて


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