コファス・カントリーリスク・レポート

世界有数の信用保険会社であり、世界経済アウトルックやカントリーリスク評価を行う国際機関 コファス社による、 各国・各地域のカントリーリスクに関するプレスリリースをお届けするページです。

発行:コファスジャパン信用保険会社


コファス・カントリー・リスクReport Coface

世界6地域に置いてセクター評価を見直し  世界のセクター別リスクは危ういバランスの上に成り立っている

2016年11月25日 パリ

セクター別傾向は結果が分かれる
北米では小売、繊維/衣類、輸送、及び製紙/木材の4セクターが格下げとなった
西ヨーロッパでは、農業食品の1セクターが格下げとなった
中央ヨーロッパでは、建設とICT の2セクターが格下げ、1セクター(輸送)が格上げとなった
中東ではICTの1セクターが格下げとなった

2016年:全セクターのほぼ3分の1が格下げとなった

2016年末の時点で、世界のセクター別の傾向は、これまではリスクの上昇の影響を比較的免れていた地域も含めて、引き続き明暗が分かれている。一年を通じて、世界6つの地域で12セクターが評価され、そのうちほぼ半分が評価を見直される結果となった。格下げは23に対して、格上げは10という結果になった。

この傾向は2017年も続く見込み。世界経済成長は引き続き低調である(2.6%と試算される)。コモディティ価格が依然として低く、多くのセクターの採算性に重くのしかかっている。米国大統領選挙でのドナルド・トランプ氏の勝利、ブレグジット、そしてヨーロッパでの数々の政治的な出来事に伴う不確実性によって引きこされる政治的リスクの上昇は、先進国の企業に投資判断を先送りさせる要因となりうる。

 

第4四半期には、北米はセクター・レベルでは最も成長の弱い地域となった

第4四半期、北米はリスクの上昇によって最も成長の弱い地域となった。企業倒産数は2014年(-16%)及び2015年(-12%)に正味で減少したが、2016年にはこの数字は横ばいとなり、さらに2017年には+1%と微増すると予想される。家計消費に依存するセクターは、経済の減速の影響を最も強く受けるだろう。小売売上高の増加率は、既に2016年7月末の時点で年間1ポイント下がっている。2008年の金融危機後二度目となる主な貸出金利の引き上げが12月に予想されており、これが融資費用の増加につながり、所得の低い仮定での購入行動に影響を及ぼすだろう。

• このため、コファスは小売及び繊維/衣類の評価を「高いリスク」に格下げする。

• 北米の輸送部門セクターは低い石油価格と、10年ほど前から始まった再構築の影響の恩恵を被っているが、消費の低迷により、特に航空輸送においてはその見通しは暗い。そのため、現在は「中程度のリスク」と評価される。

• 紙/木材セクターは、米国の建設市場の低迷傾向の打撃を被っている。2016年1月から9月までの間に、建設許可数の増加率は+12.5%から+2.3%にまで減少した。同セクターの現在のリスクは「高い」。

 

ヨーロッパの信用リスクは上昇

ヨーロッパでは、倒産件数はやや減少したものの、信用リスクが上昇している。

西ヨーロッパでは、農業食品セクターが1ノッチ格下げの「高いリスク」となった。ヨーロッパ、特にフランスとドイツの穀物生産者は、価格と生産量の二重の悪影響を被っている。すなわち、世界的な低価格の環境の中で、生産量がかつて例を見ないほどの低水準に落ち込んでいる。

 

中央ヨーロッパでは2セクター(建設及びICT)が格下げ、1セクター(輸送)が格上げとなった

• 「高いリスク」に格下げとなった建設セクターの状況は、ポーランドでのインフラプロジェクトの凍結により悪化している。ちなみにポーランドは、公共財政赤字に関するヨーロッパの規制違反で罰せられる最初の国となる可能性がある。

• 「中程度のリスク」に格下げされたICTセクターは(世界の他の地域と同様)、特にスマートフォンの世界的な売り上げの減速など控えめな消費の影響を被った。価格と、それによる企業の利益幅の押し下げ圧力のために信用リスクは拡大している。

• 唯一の(「中程度のリスク」)への)格上げとなった輸送セクターは、同地域の消費傾向とユーロ圏の十分な成長見通しの恩恵を受けた。同セクターが不振だったのは、英国との関連が深いポーランドのみである。

 

中東ではさらなる格下げ:ICTセクターは堅調だがリスクもある

中東では、全体の4分の3のセクターでリスクが「高い」又は「非常に高い」となっている。直近で「非常に高い」リスクに格下げとなったセクターはICTで、主として石油収益の減収に連動しての市況の悪化により、利益幅が減少した。さらに、制裁措置の解除によりイランへの再輸出も減少すると予想される。最後に、コントロールの利かないブラックマーケットの存在も、合法市場の利益の縮小の一因となっている。

 


連絡先:
ジョナタン・ペレズ
Tel   03 5402 6108   
E-Mail jonathan_perez@coface.com

- コファスとは -
コファス・グループは国内及び輸出取引における債務不履行をカバーしながら、全世界の企業に売掛債権管理のソリューションを提供しています。201年、同グループは1億4千ユーロの連結売上高を計上しました。66ヵ国にて4,400名のスタッフが世界各国で現地サービスを提供しています。コファスは四半期毎に、企業の決済動向に関する独自の知見と350名のアンダーライターたちの専門知識に基づいた、160ヵ国についてのカントリー・リスク評価を発表しています。
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