コファス・カントリーリスク・レポート

世界有数の信用保険会社であり、世界経済アウトルックやカントリーリスク評価を行う国際機関 コファス社による、 各国・各地域のカントリーリスクに関するプレスリリースをお届けするページです。

発行:コファスジャパン信用保険会社


コファス・カントリー・リスクReport Coface

南アフリカ経済は、投資格付けの引き下げが懸念される中、農業と鉱業の危機に直面している

2016年12月21日 パリ/ヨハネスブルグ

2011年をピークに、南アフリカの経済成長実績はコンスタントに下がり続けている
金融業及び小売業は回復しているが、国内経済は長引く農業と鉱業の危機に悩まされている
自動車や農業食品といった一部の戦略的セクターで高まっているリスクが、国全体のマクロ経済にも影響を与える可能性がある
好材料としては、南アフリカは優れて多様化された経済の恩恵を受けている
南アフリカはアフリカ大陸第二の規模を誇る経済であり、製造業生産高では第一位である

 

堅調な回復の気配は依然として見えず

南アフリカの経済発展は、2011年以降の経済的衰退が長引いている影響もあって、不安定な状態にある。2016年には幾分回復を見せたものの、成長率は依然として低い。同国のGDP成長率は、2016年には農業部門を襲った深刻な干ばつの影響で失速したが、コファスは来年の上昇幅も0.8%とわずかなものにとどまると予測している。国内GDPの約60%を占める個人消費も、2017年も引き続き低迷するものと思われる。これは主として、総合的な購買力が不振であることに起因するが、この傾向は今後も続くと見られる。

一方、南アフリカ政府は支出削減に腐心しているが、GDPベースで支出は増加すると予想される。特に現在の低成長シナリオにあっては、国有企業は支出削減計画の悩みの種である
南アフリカ経済にとってもう一つの大きな問題は、設備投資の水準が落ち込んだままであることだ。この傾向は今後も数年続くものと見られる。これは、投資率の引き上げや、経済発展の加速といった目標の達成を一層難しくしている。

投資家は、特にズマ大統領の地位の正当性が疑問視されるなど、南アフリカの政治的緊張が高まることを依然として懸念している。このような状況が、国家信用リスクが引き下げられるリスクが高まったり、投資家の熱意が盛り上がらなかったりすることにつながっている。

それでもなお、南アフリカが依然として、特に製造業においてはアフリカ地域を代表する産業先進国であることは認識されるべきである。不安定な為替相場の悪影響に加え、国内と世界の市場が不活発であるにもかかわらず、製造業は自動車、化学、ICT及びエレクトロニクス、そして繊維・衣料と並んで、今でも同国の中枢部門である。

 

農業食品及び自動車セクターのリスクは高まる見込み

予想された通り、農業食品セクターと自動車セクターが、二大リスクとして懸念される。

農業食品セクターは、サブサハラ地域でも最も洗練されたものとなっており、政府はその「新成長経路(New Growth Path)」の中でも最優先事項に挙げている。農業食品セクターは南アフリカ最大の製造業部門の一つであり、労働人口の約30%の雇用を提供している。同国の安定した食品市場により、需要面では一定の安定性が確保されている。それでもなお、南アフリカの農業食品セクターは様々な問題に直面しており、コファスは同部門セクターのリスクを、非常に高いと評価するに至った。主な問題は、マクロ経済的見通しの悪化と、経済政策を巡る不確実性にあり、これらが消費者と企業の景況感に及ぼす悪影響は大きくなっている。
その他、現在も続いている農業食品部門セクターの懸念としては、投資の減少の可能性が高いこと、地方のインフラの不備、現地通貨がドルに対して相場を下げていること、などが挙げられる。

自動車セクターもまた、リスクが高まる兆しを見せている。堅調な輸出、望ましい地理的条件、国内市場における多国籍企業の生産者企業の強い存在感など、様々な強みがあるにもかかわらず、南アフリカの自動車部門セクターは、悪化する経済見通し、高いインフレ率、そして上昇する金利などの問題に直面している。これらの要因は購買力に悪影響を及ぼしており、それに引きずられて国内販売も伸び悩んでいる。新車販売台数も、労働市場の安定性に対する懸念があり、常にストライキの危険があるため、その影響を被る可能性がある。
ランド相場が下がっていることも、製造コストに圧力をかける恐れがあり、自動車メーカーはそれらのコストを最終価格に上乗せしていくだろう。

 


連絡先:
ジョナタン・ペレズ
Tel   03 5402 6108   
E-Mail jonathan_perez@coface.com

- コファスとは -
コファス・グループは国内及び輸出取引における債務不履行をカバーしながら、全世界の企業に売掛債権管理のソリューションを提供しています。201年、同グループは1億4千ユーロの連結売上高を計上しました。66ヵ国にて4,400名のスタッフが世界各国で現地サービスを提供しています。コファスは四半期毎に、企業の決済動向に関する独自の知見と350名のアンダーライターたちの専門知識に基づいた、160ヵ国についてのカントリー・リスク評価を発表しています。
フランスでは、コファスは国に代わって輸出保証を行なっています。
コファスはBPCEグループ(Banque Populaire Caissed'Epargneグループ)の投資銀行及び企業向け金融サービスに特化した銀行であるNatixisの子会社です。

コファスロゴ
www.coface.jp
コファスジャパン信用保険会社様   HPへ



物流コスト削減 物流戦略策定 グローバル物流戦略 物流コンペ実行・成功支援 物流子会社診断・戦略構築
funai物流カレッジ 物流担当者のお悩み相談 資料請求
旬のテーマを掘り下げるロジスティクス・インサイト
物流用語 コファス


Pマーク

個人情報保護方針

個人情報の利用目的の公表について

ソーシャルメディアポリシー



物流に役立つ無料メールマガジン
物流情報を無料でダウンロード資料でお届け