継続こそ力なり 

当社取締役執行役員「赤峰誠司」が、ロジスティクス業界専門家として、
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配信日: 2014/09/14


第258回 変貌する物流戦略 その4 「 大量から適量の時代へ(1)」

執筆:赤峰 誠司

■2000年代、顧客への配送を目的とした物流センターや在庫型倉庫は集約化の波に乗り
「大型化」が加速しました。

その理由として、各社の在庫に対する普遍的な法則として「在庫は悪であり、コストである」
との考え方が浸透し、在庫拠点の集約・統合が急速に 進むことになりました。

また、サプライチェーンマネジメントもこの時代に普及し、先進的な調達購買理論やそれを
実践するためのツールとしてのサプライチェーンITなど が導入され、在庫管理に対する
考え方が一変した時代でもあります。

時を同じく、海外から「物流不動産ファンド」が上陸したのもこの時代です。
物流不動産ファンドが建築する大型マルチ倉庫は、従来の日本式倉庫とは大きく異なる
機能面・運用面そしてキャッシュフロー面の特徴を提案することとなります。

不動産ファンドの建築する施設は、ランプウェイを装備した多階層式のマルチ倉庫タイプで、
1F荷捌きスペースが共有であった従来式と大きく違いがあり、全ての階が高床式となって
いる点です。

十分なフェイス(床)と高床式の倉庫は、DC(在庫型)、TC(通過型)のいずれの運用にも
適用可能な様式となっています。
この外資不動産ファンドが提案した大型物流センターは、まさに拠点集約・統合の波に
拍車をかけ、隆盛期に向けて浸透しつつあります。

 

■2014年以降は、『「大量」から「適量」の時代』へと大きく物流のあり方が変貌することが
予想されます。

大型物流センター絶頂期の昨今、車輛確保と要員確保という二つの課題が物流業界を
悩ませているからです。

ドライバー不足は言わずと知れた社会問題にまで発展し、併せて物流センターに最も必要な
人的リソース(人材)が、慢性的な人手不足に陥ってい る訳です。

労働集約産業である物流業界は、
[1] アセット(倉庫・マテハン・車輛)
[2] システム(物流IT)
[3] 人材(社員・パートタイマーなど)
とが三位一体となった産業構造です。
アセットは不動産ファンドの台頭による多様化、システムはイノベーションによる高度化が
進みましたが、人材面に関しては進化することなく、他業界から浸食を受けてしまう守りの
姿勢となってしまいました。

ドライバー不足に関しては、未だ有効な解決策は見つからず、物流業界全体が迷走して
います。

大型物流センターは、在庫圧縮・調達利便性向上・ボリュームディスカウントなど、
これまでは様々なメリットを享受できました。
しかし、今や「規模の経済」を追い求める事例は通用しなくなりつつあります。

今後求められる物流戦略は、「大量から適量」であり「適量の結合」であると筆者は考えます。

・・・次回に続く。




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-赤峰誠司-
3PLにおけるSLA(サービス・レベル・アグリーメント)の企画・設計導入に注力し、
荷主企業物流部門の利益創造活動を信念とする。
最近ではM&Aのアドバイザリー活動に引き合いが多く、物流企業M&Aや、
荷主物流部門のMBO(マネジメントバイアウト)に携わり、業界専門家としての
バリュエーション(企業価値評価)レポートを得意とする。


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