継続こそ力なり 

当社取締役執行役員「赤峰誠司」が、ロジスティクス業界専門家として、
物流に関連するテーマで綴った渾身のメールマガジンです。
製造・卸・小売の物流ご担当者、物流事業者様など、物流に携わる人必見です。




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配信日: 2014/12/16


第264回 変貌する物流戦略 その10 「荷主企業の取るべき施策(5)」

執筆:赤峰 誠司

荷主企業における物流オペレーション部門に求められる知識とスキルは、
以下7項目です。

1. 現場遂行力(オペレーション力)
2. スタッフマネジメント力(募集、採用、教育など)
3. 倉庫ロケーション設計力
4. 倉庫情報システム(WMS)理解力
5. 輸配送マネジメント力
6. 改善力
7. 生産性分析力

今号は、4.倉庫情報システム(WMS)理解力について考察致します。

■倉庫情報システムとは、WMS=Warehouse Management Systemの略語で、
一般的には倉庫管理システムと訳されます。
倉庫内作業においては、WMSは欠かせない機能であり、WMSの優劣が様々な
物流オペレーションの合理性・生産性を決定付けます。

現在のロジスティクスにおいては倉庫管理のみにとどまらず、企業経営に
大きなインパクトを与える機能と位置づけられています。 荷主企業において、
WMSの自社保有/他社利用の選択は重要な物流戦略と言っても過言ではありません。

WMSを自社開発で構築するのか、3PL及び物流企業の保有システムを利用するのか、
どちらが正しいと言う訳ではありません。
自社の実態・特性・コストパフォーマンスなどを十分に議論したうえで、情報システム部門と
連携を図りながら、その方針を導いていく必要があります。

では、WMSの自社保有と他社利用のメリット・デメリットを考察してみます。

(1) WMS自社保有(開発)におけるメリット

・自社の特性や実態を十分に反映することが可能である
・開発における要件定義が内製化できる
・設計から開発におけるノウハウが社内に蓄積される
・基幹システムとの連携が十分に考慮される
・カスタマイズの自由度が高い
・中間マージンが発生しない分、ローコスト化が可能である
・複雑な業務への対応が可能である

(2)WMS自社保有(開発)におけるデメリット

・自社の特性に深く拘ることで、開発の難易度が高まる
・内部視点が中心となり、本質的な課題を見失う可能性がある
・販売部門の影響が強く、複雑な機能を求められる可能性がある
・業務標準化が図れなく、開発コストが膨らむ可能性がある
・基幹システムとの連動により、カスタマイズの自由度が低下する懸念がある
・カスタマイズ速度が社内情報システムの順番・優先度に影響を受ける

■自社開発における要点は、それぞれメリットとデメリットが表裏一体と
なっていることがうかがえます。
WMSは単に物流オペレーションにおける現場運用システムではなく、サプライ
チェーン全体との連携や物流の可視化を担う、極めて重要な機能であることを
理解しておかなくてはなりません。

物流機能が持続的に成長するためには、競争優位となり得る物流体制の構築と
継続的な進化が求められます。
その一翼を担っているのがWMSと筆者は考えます。

次回は3PL/物流企業が保有するWMSのメリット・デメリットについて考察してみます。

・・・次回に続く。




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-赤峰誠司-
3PLにおけるSLA(サービス・レベル・アグリーメント)の企画・設計導入に注力し、
荷主企業物流部門の利益創造活動を信念とする。
最近ではM&Aのアドバイザリー活動に引き合いが多く、物流企業M&Aや、
荷主物流部門のMBO(マネジメントバイアウト)に携わり、業界専門家としての
バリュエーション(企業価値評価)レポートを得意とする。


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