継続こそ力なり 

当社取締役執行役員「赤峰誠司」が、ロジスティクス業界専門家として、
物流に関連するテーマで綴った渾身のメールマガジンです。
製造・卸・小売の物流ご担当者、物流事業者様など、物流に携わる人必見です。




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配信日: 2015/03/11


第269回 変貌する物流戦略 その15 「荷主企業の取るべき施策(10)」

執筆:赤峰 誠司

「上がった運賃は原油価格下落にともなって下げることができましたか?」

原油価格相場は、2014年12月価格と比較して約10ドル/バレルの価格上昇が見られます。
このまま価格上昇トレンドとなるのかは、予測し難い状況ですが、原油価格の変動と
運賃単価は密接に相関しています。

固定制運賃or変動制運賃、貴社はどの方式なのかもちろん決めていることでしょうね!?

荷主企業における物流オペレーション部門に求められる知識とスキルは、
以下7項目です。

1. 現場遂行力(オペレーション力)
2. スタッフマネジメント力(募集、採用、教育など)
3. 倉庫ロケーション設計力
4. 倉庫情報システム(WMS)理解力
5. 輸配送マネジメント力
6. 改善力
7. 生産性分析力

今号は改善力の中で、3PLへ物流業務のアウトソーシングを実行しているケースについて
考察します。

自社物流の場合と同様に、下記の1?8のステップを進めることとなりますが、
アウトソーシング=業務委託契約となりますので、
原則的には委託されている業務領域に関しては、アウトソーサーとの話し合いにより、
改善実行が進められます。

1.現状物流の可視化(定量分析)
 ※アウトソーシング領域に関しては、可視化は話し合いによる場合が多い。
  全ての情報が可視化されるとは限らない。

2.課題の抽出(定性分析)

3.情報システム分析(IT分析)
 ※WMSをどちらが保有しているかによって、大きくITの責任領域が変わる。

4.現状分析(定量・定性の両面から見えた現状物流のまとめ)

5.物流改善案の策定(コスト削減ターゲット、サービスレベル基準など)

6.業務プロセスの見直し
 ※自社業務が中心となる

7.アクションプランの策定
 ※自社と委託先、それぞれが別管理となる

8.改善実行
 ※自社と委託先、それぞれが別行動となる

これら8項目のプロセスの中で特に重要な工程が、最初に行う現状分析フェーズ1?4です。
自社物流であってもアウトソーシングであっても、現状分析を精緻なレベルで実行することが
肝要です。
自社の物流全体像について的確に把握し、アウトソーサーとの業際を明確にする
必要があります。

業務プロセスのインターフェイスが曖昧なままだと、責任区分も不明確 な取引と
なってしまいます。
物流アウトソーシングを実行している荷主企業は、委託する領域を明確 にすることです。

本来は、契約当初からSLAを基にKPIを設定しておくとその後の管理が容易となります。

次回は、3PLへ物流業務のアウトソーシングを実行しているケースでの改善失敗事例を
お伝えします。




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-赤峰誠司-
3PLにおけるSLA(サービス・レベル・アグリーメント)の企画・設計導入に注力し、
荷主企業物流部門の利益創造活動を信念とする。
最近ではM&Aのアドバイザリー活動に引き合いが多く、物流企業M&Aや、
荷主物流部門のMBO(マネジメントバイアウト)に携わり、業界専門家としての
バリュエーション(企業価値評価)レポートを得意とする。


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