コファス・カントリーリスク・レポート

世界有数の信用保険会社であり、世界経済アウトルックやカントリーリスク評価を行う国際機関 コファス社による、 各国・各地域のカントリーリスクに関するプレスリリースをお届けするページです。

発行:コファスジャパン信用保険会社


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コファス、CEEトップ500社を発表: 自動車・輸送セクターが地域を牽引 石油・ガスセクターは下降が続く 初の首位陥落

ウィーン・パリ 2017年9月7日

2016年-CEEにとっては明暗分かれる。労働市場が活況を呈する一方で、最大手企業の売上高、純利益はそれぞれ0.6%、3.1%の減少。
2016年、CEEトップ500社では雇用数増加。域内の失業率は低下。
最上位は引き続きポーランド(売上高+3.3%)、これに続いてハンガリー(-11.5%)、チェコ共和国(-2.2%) 。
セクター別:自動車産業が上昇(売上高+8.6%)、石油・ガスセクターが下降(-5.6%)。

 

CEEトップ500社の2016年度の売上高は5800億ユーロだった。最大手企業では売上高及び純利益の減少が見られたが、従業員数は大きく伸びた。自動車セクターが石油・ガスセクターを上回り、史上初めて最大のセクターとなった。以下がコファスの第9回年間CEEトップ500社調査の主なハイライトである。この調査は、国際的な信用保険会社であるコファスによる中欧・東欧の最大手企業500社に関するレポートで、同地域内の動向を反映している。

CEE諸国の平均経済成長率は2015年に3.5%でピークに達した後(金融危機後で最高)、2016年には2.9%に低下した。各国経済にとって、失業率の低下と賃金の上昇という労働市場における有利な状況が追い風となった。コファスのKatarzyna Kompowska中欧・東欧担当CEOは、「マクロ経済環境の改善が企業にポジティブな影響を及ぼし、企業倒産件数は2016年に6%、2015年に14%低下した」と説明する。「さらに、労働市場の改善が続いており、失業率は記録開始後で最低の水準に達した。特にチェコ共和国ではわずか4.0%となっている。賃金上昇と低インフレが消費者感情の改善と相まって、家計消費が経済拡大を支える主要因となっている。これがCEEにおけるいくつかのセクターにポジティブな影響を与えた」

 

トップ500社:成長は低下、雇用は増大

トップ500社の2016年の売上高は5800億ユーロで、0.6%の微減となった。純利益はさらに大きく減少し、3.1%減の263億ユーロとなった。対照的に、就業率は大きく改善された。2016年、CEEトップ500社はこの地域の労働力全体の4.5%を雇用し、従業員数は3.9%と大きく増加して224万人となった。こうした展開は、域内の失業率低下に反映されている。CEE諸国のうち10ヶ国では失業率が10%以上低下した。特に顕著なのはハンガリー(25.0%低下で5.1%)とチェコ共和国(21.6%低下で4.0%)である。現在、大半のCEE諸国の失業率は西欧諸国と比べてもさらに低くなっている。前年よりも失業率の上昇を記録したのはエストニアだけで、9.7%上昇して6.8%となった。

 

 

セクター別には明暗分かれる:自動車セクターは上昇、石油・ガスセクターは下降

セクター別の分析には、市場の進化が現れている。伝統産業は低迷し、それに代わって、新たな産業が名乗りを上げている。全体としては売上高が0.6%減少したものの、分析対象とした13セクターのうち9セクターでは、前年に比べて売上高を伸ばしている。トップ500社の売上高減少は、4つのセクターによるものと考えられる。すなわち、石油・ガス(-5,4%)、エネルギー(-7.3%)、機械・精密加工(-59.1%)、金属(-6.4%)である。合計すると、これら4セクターによる売上高減少は、他セクターによる業績改善によって相殺できないほど大きなものとなった。

かつてはランキングの上位を占めていた石油・ガスセクターの衰退は、数年前から生じていた。2015年にはトップ500社に111社(22.2%)が入っていたが、現在残っているのは92社(18.4%)で、同セクターの売上高は、グローバルなコモディティ市場における厳しい状況による悪影響を被っている。結果として、このセクターから上位500社のリストに入った92社のうち、50%以上が順位を下げている。

首位を奪ったのは自動車・輸送セクターで、売上高は1280億ユーロとなった。EUにおける乗用車の新車登録台数は7%近く増加した。こうした需要増大は、主としてCEE諸国に立地する自動車メーカーに好影響を与えた。こうして、域内の自動車メーカー及び部品・補修部品メーカーは、(主要輸出先である)西欧諸国向けの生産能力を強化した。CEEトップ500社全体のうち、20%以上(102社)が同セクターの企業であり、2015年の17%に比べ増加している。売上高は8.6%、純利益は6.8%増加した。こうしたポジティブな結果は、非常に有利な経済環境と需要の増大と直接リンクしている。

 

 

2017年・2018年もCEE地域にとって有利な展望

CEE諸国の経済成長は、前年の減速から回復するものと期待されている。コファスの中欧・東欧担当リージョナル・エコノミストGrzegorz Sielewiczは、次のように語っている。「コファスでは、中欧・東欧諸国のGDP成長率は、2017年には3.4%、2018年には3.3%に上昇すると予測している。いずれの年も、労働市場の継続的な改善に支えられた個人消費の安定した成長が原動力になるだろう。家計部門では、すでに物価の上昇が見られる。これは、過去数四半期で多くの諸国で記録されたデフレ期間に対する反発を示している」

 


CEEトップ500社調査
国際的な信用保険会社であるコファスは、「コファスCEEトップ500社」として、中欧・東欧における最大手企業500社に関する第9回目となる年次調査を発表している。売上高を基準とした企業のランキングに加え、このレポートでは、従業員数、企業のフレームワーク、セクター、市場といった事実を分析している。

 


連絡先:
ジョナタン・ペレズ
Tel   03 5402 6108   
E-Mail jonathan_perez@coface.com

- コファスとは -
コファス・グループは国内及び輸出取引における債務不履行をカバーしながら、全世界の企業に売掛債権管理のソリューションを提供しています。201年、同グループは1億4千ユーロの連結売上高を計上しました。66ヵ国にて4,400名のスタッフが世界各国で現地サービスを提供しています。コファスは四半期毎に、企業の決済動向に関する独自の知見と350名のアンダーライターたちの専門知識に基づいた、160ヵ国についてのカントリー・リスク評価を発表しています。
フランスでは、コファスは国に代わって輸出保証を行なっています。
コファスはBPCEグループ(Banque Populaire Caissed'Epargneグループ)の投資銀行及び企業向け金融サービスに特化した銀行であるNatixisの子会社です。

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