郵便DMの積極的な活用について

この記事の執筆者

新関　崇浩

船井総研ロジ株式会社　シニアコンサルタント

企業は、製品及び各種サービスを消費者に提供する代わりに、消費者に対価を支払ってもらうという交換関係の維持や構築を目指して、多様なマーケティング活動を展開しております。
その中でも、DMは、経済的かつ効率的に、製品や各種サービスに関する内容を広告情報として伝達しうるマーケティング活動の一つとして特徴づけることが出来るかと思います。

そこで、今号では、DMの種類や活用シーン等をお伝えさせていただくとともに、その中でも企業から反応のとれるメディアとして再評価されている郵便DMについてお話させて頂きたいと思います。

まず、DMの種類と活用シーン及びそれぞれのメリットとデメリットを表に纏めると以下のように示すことが出来ます。

企業として、DMを送付する際に重要視する点は、コストであったり、即時性であったりとその時々で取る戦略が異なるとは思いますが、最近の傾向として企業のマーケティング活動が費用対効果をより重要視するようになっている事は、間違いのない事実です。

企業が上記の戦略を取るようになった背景として、情報が大量にしかも同時に消費者に浴びせられている今日、表にあるEメールないしはFAX・DMを送付するだけでは消費者に興味を持たせる事が出来ず、結果コンバージョンに結び付ける事が困難になっている点やデジタルメディアの利用が一巡し、消費者の目が慣れてしまい、目新しさをお届けするのが難しくなっている点が挙げられます。

その結果、企業は、配送コストが高額になったり、配送までに時間を要したりというデメリットがあるとしても、コンバージョン力を向上させる目的として、手元に現物が残る事で商品やサービス訴求力が高められ、かつ、形状に自由度があり消費者に目新しさや興味を持たせる事が出来る郵便DMを利用するようになっております。

お蔭様で、当社においても郵便DMに関して企業よりたくさんのお問合せ（発送の代行を依頼したい・開封率を上げる仕組みを教えて欲しい・現状よりも費用を安価にしたい等）を頂戴しており、そのニーズにお応えすべく、DM発送代行のサービスを展開しております。

郵便DMは、消費者に対して、デジタルメディアには提供不可能なリアルを提供する事が出来る強力なコンバージョンを有したメディアとなっておりますので、まだ郵便DMを実施した事がない企業がいらっしゃいましたら是非一度お試し頂き、その効果を検証頂ければと思います。