無駄なく、より効率的な配送を構築しましょう

Pen Iconこの記事の執筆者

山口 千知

船井総研ロジ株式会社 グループマネージャー
エグゼクティブコンサルタント

近年物流業界では、効率的に配送するための取り組みが進んでいます。

その背景には、ネット通販や大手ショッピングモールやチェーン店など大規模な物流環境を必要とする企業が増加していることが考えられます。

物流業界も進化を遂げておりコストダウン、効率化、または環境問題の改善などに取り組まざるをえません。

無駄なく効率的な配送業務を実現するためには、それらの課題をどうクリアするか?が一つの焦点になります。

ひとつの解決手段として、共同物流や共同配送があります。それらの取り組みで、物流環境はどのような改善が期待できるのか考えてみたいと思います。

まず、共同配送を行うメリットとして下記3点が考えられます。

■配送コストの削減

荷物を少ししか載せていない物流トラックを見かけますが、そのトラック2台を1台にまとめ、1台のトラッ クが運ぶ平均の積載率を増やすことにより、確実に配送コストはダウンします。

そのため他業種の商品でも1つのトラックに集約し配送することができれば、同じ目的地である場合、人件費や燃料費が節約されます。

一括配送することにより、配送費のローコスト化・受け手の負担軽減にもつながるため関係各社の全員にとってプラスになります。

■地球環境にも貢献

複数企業の同一カテゴリの商品をまとめて配送するため、トラックの車両台数が減少し、排気ガス(CO2)の削減ができます。

多くの企業で共同配送が行われるようになればトラックから排出されるCO2の量は格段に減少し、交通渋滞の緩和も実現可能となります。

■ドライバー不足の解消

ここ数年、物流業界はドライバー不足に悩まされています。

将来はその問題を解決するために自動運転なども取り入れられるかと予想されますが、まずは共同配送を行うことによりトラックの数を減らす、または走る回数を減らし、ドライバー不足を軽減させることが可能です。

これだけメリットがあるにも関わらず、共同配送がなかなかスムーズに進まないのはなぜでしょうか。

そこにはやはり、ドライバーの荷役範囲などの納品条件を調整するのに時間を要したり、イレギュラー案件など突発的に配送条件を変更することになった場合は余計な人件費や燃料費がかかってしまうことも考えられます。

また、「配送の共同化に協力してもらえない荷主」や「各社のシステム統合までは至らないケース」もあるでしょう。

以上のように、共同配送といっても考慮すべき点があり、共同配送を推進するためには十分な検討が必要となり自社だけで完結することは難しいのではないでしょうか。

無駄な運行・配送を減らす次世代の物流ソリューションとして注目を集めている共同配送は、同一業界に限らず、今後はあらゆる業種・業態で採用されることになるでしょう。

従来はライバル会社への情報の漏えいなどを懸念し、共同配送の輪がなかなか広がりませんでした。

しかし、近年は情報システムの活用などを通じてそうした課題も徐々に解消されつつあり、共同配送に取り組みやすい環境が整いはじめたと言えるでしょう。

物流業務の一環である配送業務の課題は、もはや現場レベルだけの話ではありません。

経営者様にもしっかりした戦略性をもって全力で取り組んでいただきたいと強く感じます。

弊社では共同配送をはじめ、区域便や幹線輸送といったあらゆる輸配送手段から輸配送モデルをコーディネートしてクライアント企業に最適な配送方法をご提案しております。

複数の荷主様と、当社のパートナーである運送事業者との情報を連携することで効率的な配送を実現します。

ぜひ当社の共同配送につきましてご検討いただけましたら幸いです。

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山口 千知

船井総研ロジ株式会社 グループマネージャー
エグゼクティブコンサルタント

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