
当社取締役執行役員「赤峰誠司」が、ロジスティクス業界専門家として、
物流に関連するテーマで綴った渾身のメールマガジンです。
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配信日: 2018/03/12
第311回 物流AI・ロボティクスのイノベーション その1
執筆:赤峰 誠司
2018年は物流オペレーションが劇的に変化しようと
しています。
深刻な人手不足を背景に、AIとロボットの開発は
大競争時代へと突入しています。
今、物流業界におけるAIやロボティクス化がどのような
レベルにあるのか?
今後どうなっていくのかを考察します。
(1)物流オペレーションの4段階(Logistics4.0)
第一段階
作業者の記憶や勘、経験による手作業・リフトを
中心とした人力オペレーション
第二段階
倉庫管理システム(WMS)や自動倉庫・仕分ソーター
などのマテハン機器が、単一システムで稼働した
人力マシンオペレーションが主流となる
第三段階
IoTよる各システム及びマテハン機器・ロボットなど
がリアルタイムで繋がったスマートオペレーション
(可視化)が実現する
現在は第二段階の人力マシンオペレーションから
第三段階のスマートオペレーションへ移行しています。
今後の予測は以下の通り。
第四段階
SCM全体をAIが制御し、全てが可視化された
最適な物流環境が構築される
“ネットワーク型オペレーション”に移行する。
この第四段階におけるシステムの全体像としては、
以下を想定しています。
①SCM統制
②貿易業務
③拠点在庫管理
④輸送管理(国際・国内)
⑤全体コスト管理
⑥拠点WMS
⑦マテハン管理
⑧トラック、リフト等の車両管理
⑨人員管理
⑩決済管理(ブロックチェーン応用)
⑪3Dプリンター管理
と、AIが管理する機能は多岐に渡ります。
これらの機能をどのシステムが分担するのかを考えてみます。
1.AI-SCM管理システム
SCM全体をこのAIシステムが管理します
2.AI搭載WMS
倉庫オペレーションや要員配置・作業生産性・
スタッフ管理・コスト管理・在庫管理を行う
3.AI搭載TMS
海外を含めた全輸送(海上・航空・陸上・河川・鉄道)
を管理します
4.RPA(Robotic Process Automation)
貿易業務や受発注業務、請求業務などを実行します
5.AI搭載決済管理システム
海外を含む全ての決済業務を行います
将来的にはブロックチェーン技術が活用されます
6.AI搭載3Dプリンター
消費地に設置されたオンデマンド物流センターへ
導入され、需要予測に基づいた、最適な生産活動を
実行・支援する
次回からは上記1.~6.の機能AIシステムについて
深堀致します。
次回に続く。
3月『Funai物流オープンカレッジ』のテーマは、
「物流SLA」と「PDCA」です。
運賃や荷役費高騰の現状で、いかに安定的な
物流オペレーションを維持し、
荷主と物流事業者が効率的な協業体制を
構築するためのヒントをお伝えします。
3PLの真の価値は、物流SLAにあります。
第一講座の時流では、
「自動車運送事業者に対する行政処分等の基準」の
改正について解説いたします。
残り席数は、あとわずかとなっていますので、
お申込みはお早目にどうぞ。
※規定の人数に達しましたらお申込みを締め切ります。
詳細・お申込 》 http://www.f-logi.com/study/flogi_open_201803.php
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お気軽にお申し出下さい。
https://www.funaisoken.ne.jp/mt/f-logi/inquiry02.html
-赤峰誠司-
3PLにおけるSLA(サービス・レベル・アグリーメント)の企画・設計導入に注力し、
荷主企業物流部門の利益創造活動を信念とする。
最近ではM&Aのアドバイザリー活動に引き合いが多く、物流企業M&Aや、
荷主物流部門のMBO(マネジメントバイアウト)に携わり、業界専門家としての
バリュエーション(企業価値評価)レポートを得意とする。
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