船井総研ロジ女性コンサルタントによる取材レポート
「物流現場で活躍する女性」

株式会社アール・ケイ・トラック
商品センター運営部 鳩山センター長 野田 峰子 様

今回は、株式会社アール・ケイ・トラック 鳩山センター センター長の野田峰子様にお話を伺いました。 (オブザーバーとして取締役の郷澤 貴行様が同席)

同社は、「無印良品」でお馴染みの株式会社良品計画100%出資の物流子会社であります。
鳩山センターは2014年11月に稼動した新しいセンターになります。そちらのセンターに2015年6月にセンター長として就任されたのが野田様になります。


“良品計画のことをよく知らずに、アルバイトの応募で入社”
-野田様のこれまでの経歴について教えてください

「1994年12月に良品計画初の自社センターとして、新潟県:長岡市にアール・ケイ・トラックが運営する物流加工センター(長岡センター)が稼働しました。
その当時、子供を幼稚園に預け始めて、遊んでいられないなと考えていました。その時に長岡センターのアルバイト募集の広告を見て、良品計画のことはよく分かっていませんでしたが、軽い気持ちで応募したのがきっかけです。最初は午前9時から午後3時までアルバイトとして働いていました。」

無印良品物流
<写真>鳩山センター外観


“「正社員にしてくれるなら、いてもいいよ」の一言が、正社員になったきっかけ!?”
-アルバイト・パートから正社員へステップアップされたきっかけは何でしょうか

「同じ時期に入社した人たちが“子供が大きくなったので、正社員として働きたい”という気持ちが出てきて、他の会社へ移ってしまいました。自分はどうしようかな?と考えていたときに、当時センター長であった前代表取締役社長の柴嶺哲に対して、“周りの人は辞めてしまった。正社員にしてくれるならいてもいいけど、自分も辞めようかなと考えている!”と話したところ、社長の掛け声から社内人事制度の一部を見直して頂き、正社員になることができました。」

郷澤様曰く、野田様を正社員にした理由として、「野田は妥協しない、ストレートで分かり易い性格だから」とその姿勢を高く評価されていました。
そんな野田様ではありましたが、パートさんだと職務権限で「まあ、そうは言っても社員の言うことを聞いておけばよい」と蓋をされていたそうです。それを「もったいない、そこまで知っていて意見が出来るなら社員としてもやっていけるのではないか。活躍の場を広げてもいいのでは」という当時の柴嶺社長の考えがあったそうです。


“「パートの味方が偉くなってよかったわ」”
-正社員になられた後、ご自身または周りの反応に変化はありましたか

「仕事に対する取り組み方や考え方は基本的に変わりませんでした。パートであっても正社員であっても“自分の仕事は間違いなくやろう”という考えです。パートという立場で蓄積された経験が正社員になってからの業務に活きてきました。」

「あとは、周りの見方が変わりました。社員として発言でき、話を聞いてもらえるようになりました。このような会社はよくないと思いますが、アルバイト・パートだと意見を取り上げもらえないことがありました。しかし、“パートの味方が偉くなってよかったわ!”という雰囲気だったので、やり易い環境でした。」

無印良品物流
<写真>センターでは、たくさんの女性が働いています


“センター立上から一ヵ月後に生産性が倍以上に向上!”
-仕事上の成功談、嬉しかったことは何でしょうか

「2009年にインターネット通販のセンターの立上に携わりました。現場作業でのやりにくかったこと、例えば、ピッキングリストの不要な項目は削ったり、ピッキング作業をする上で照明が暗かったのを明るくしたり、道具を取りに行くのが大変だったのを取り易くするなどといったことを改善しました。
最初はうまくいきませんでしたが、みんなで頑張って、稼動から一ヵ月後には稼動当初と比較して生産性が倍以上にアップしました。生産性がどんどん上がっていくことが楽しかったです。
その後、世の中にネット通販が広く浸透したこともあり、良品計画の成長に対応すべくセンターキャパも年々拡大しております。」


“想定外の物量増加によるセンター内の大混乱”
-逆に失敗談、苦労したことは何でしょうか

「10年位前、長岡センターにいたときのことです。10月上旬頃、衣料品の物量が急激に増えた時期がありました。入荷が多すぎてロケーションが定まらないまま、出荷を迎えてしまい、翌朝の4時までたくさんの人に仕事をさせてしまいました。
今、一緒に仕事をしている人が当時私の部下でいて、その人任せの状態になっていました。自分の気持ちが全くありませんでした。」

「作業の中で、これはここまでやろうと決めた作業は社員が残ってくれました。誰も文句を言わずに作業をしてくれました。それまでは物量が多くても“みんなで頑張ればどうにかなるだろう”くらいにしか思っていませんでした。全く対策が取れておらず、私の油断があったなという反省です。
このようなことがあってから、物量が増えたときにどうするか、どれぐらいまでは対応して、それ以上に増えたらどうするかという対策を決めました。」


“「女性目線」で築きあげてきたルールや仕組みが多い”
-女性ならではの気付きはなんでしょうか

「通販業務を行っているセンターですと、商品の詰め方に特徴が出ます。女性による作業の場合、商品がお客様の手元に届いて開けたときの気持ちになって梱包されると思います。男性は“入っていればいいだろ”と思う人もいるかもしれません。お客様が色々な商品を購入される中で、“トイレ用品は端へ置いて、ビニールで包んだほうがいいよね”といった気付きがあります。
今は商品の梱包マニュアルはありますが、最初はありませんでしたので、そういうときの女性目線は非常に助かります。」

「あとは、男性だと分からないだろうなというのは、作業環境において高い場所は届かない、重たくて持てないということに対して、高い場所にはステップを設置する、重たくて持てないものは、持てる重さの基準を作るということです。どちらかというと女性目線からきたものです。
折コンに詰める重さは20kgまで、それ以上になると、お店で働いている人たちも女性が多いので、持てません。お店からも重すぎてクレームが入るときがありますので、お店の負荷にならないようにしています。」

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<写真>野田様が導入された、ピンク色のネステナー


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 センターにはフォークリフトを運転して活躍する女性がたくさん >>



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