船井総研ロジ女性コンサルタントによる取材レポート
「物流現場で活躍する女性」

ブリヂストン物流株式会社
西日本支社 事業管理課長 江頭 幸子 様

“一歩踏み込んだ「おもてなし」”
-女性ならではの気付きはなんでしょうか

「事業所に配属されていたとき、事業所に集荷に来られる女性ドライバーの方と話す機会がありました。女性ドライバーさんからよく聞くのは、長距離運転をされていて、トイレを探すことが大変だという事です。
当社はおもてなしに力を入れており、トイレや休憩所にお花を飾ったりしておもてなし感を出しています。
もう一歩踏み込むと、女性の場合は男性と同じ休憩所では遠慮してしまいがちですので、別の休憩所を用意するということが考えられます。

また、私は外のトイレが怖かったり、整備されていなかったりしますので、あまり好きではなく、そういった目線から見れば、事業所に来ていただいて、トイレがキレイなだけで“あそこは良かった”と思ってもらえたらいいですね。
ドライバーさんの確保という意味では細かいところですが、“あの事業所であれば行ってもいい”と思ってもらえるような、おもてなしをやるべきだと思います。」

地域貢献・交流を目的に大刀洗事業所の従業員の方々が事業所近辺の清掃を実施(右が江頭様)
<写真>地域貢献・交流を目的に大刀洗事業所の従業員の方々が事業所近辺の清掃を実施(右が江頭様)


“保育所で子供がひとりぼっち”
-今後、物流現場で活躍する女性を増やすために企業として努力して欲しいことはありますか

「子供を保育園に預けていたときがあったのですが、延長保育終了時間の19時に迎えに行くと、子供が最後ひとりぼっちということもありました。遅くなるときは、保育園まで迎えに行って、会社の休憩所を借りて、そこで子供に過ごしてもらい、仕事に戻ったこともありました。会社として保育施設があればいいなと思いました。」

(杉山様)「東京都小平市にも事業所があります。そこにはブリヂストングループの従業員が多くいますので、グループの保育施設があります。しかし、十数名しかいない事業所に保育所を作るのは難しく、そこは社会がサポートする必要があるのではと思います。」


“「学びの場」に女性がただ一人”
-江頭様の後に続く女性社員を増やしていくために、何か構想はありますか?

「私が管理職として経験した知識を伝えていかなければならないと思います。私自身、事業所に配属されていたとき、管理職は本社を経験しないとなれない?女性管理職が過去にいなかったので先がどうなるのかな?といつも不安に感じていました。そんな中で私が管理職になったときに事業所のスタッフや女性社員の方々が喜んでくれました。
江頭がダメだったから女性はダメだと言われないように、私の後に続く女性管理職候補を育てていかなければならないと感じています。早く、私の次の女性管理職が誕生し、同じ女性管理職という立場で話ができたらいいなと思います。そして一緒に女性管理職の育成を協力して行えたらいいなと思います。」

「あとは、女性に経験する機会を与えることです。私はリーダー研修や作業主任(現場監督者)補佐研修など、色々な研修に参加させてもらいました。気付くと、そのような場に女性が少なく、女性一人が男性の中にいる状況でした。参加したい人は参加できる仕組みになっていると思いますが、学びたい人には学びの機会を与えてあげたいです。」

本社マネジメント巡回の様子(中央が江頭様)
<写真>本社マネジメント巡回の様子(中央が江頭様)


“「女性初の管理職」の周りの評判は?”
-江頭様の様子について社内ではどのようにお聞きになっていますか?

(杉山様)「女性管理職が、一人しかいないので、目立つところはありますが、男性、女性というより“課長”として周りが評価してくれていると思います。
江頭さんが所属している西日本支社の事業管理課は大変な部署です。西日本支社は当社の3支社あるうち、最も大きな支社で、当社の全35事業所のうち半分ほどが西日本支社になります。事業所の所長と同格の役職ではありますが、その所長を束ねる必要もあります。他の所長・課長のポジション以上に人望や信頼(信用)がなければ出来ないポジションです。
江頭さんの存在を見た女性社員が“私たちも、江頭さんのようになれるんだ”と思ってもらえるような目標(ロールモデル)になっていると感じます。」


取材後記

 取材の中で、「おもてなしに力を入れている」といったコメントが非常に印象に残りました。事業所に来られる運送会社様は、ブリヂストングループのお客様であり、パートナー会社でもあります。その中でお互いにどのようにしたら気持ちよく仕事ができるのか考えられているということが伝わりました。
 特に事業所に来られる女性トラックドライバーの方へのケアは同じ女性でなければ、伝わりづらい面があります。女性ドライバーのネットワークで、「あの事業所はキレイでよかったよ」といった口コミが広まり、ドライバー不足が騒がれる世の中において、女性ドライバーが増え、多くの女性ドライバーがたくさん訪れる会社になる日が、近い将来、訪れるのではないでしょうか。


今回取材させていただいた企業様

会社名:ブリヂストン物流株式会社
設立:1995年7月1日
資本金:4億
株主:株式会社ブリヂストン 100%出資
代表者:代表取締役 坂梨 明
年商:430億(2014年時点)
従業員数:1,051名(2014年12月時点)
事業内容:ブリヂストングループ、グループ外のお客様に関わる物流業務
企業概要:
ブリヂストングループの物流会社として長年培ってきた物流現場のノウハウ・技術とブランド力・スケールメリットと言った強みをフルに活かした輸送・保管の競争力に加え、全国に展開するネットワーク力と言った強みをフルに活かして、グループ内外のお客様の物流品質向上とコスト改善につながるベストサービスを提供しております。
web site:http://www.bsb.co.jp/



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【発行日】

2016/2/8


【執筆者】

田代 三紀子

コンサルティンググループ チームリーダー


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