物流戦略策定・拠点配置
ロジスティクス最適化など、持続的な物流体制構築をサポートします。
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2019.01.06 コーポレート
皆さま、明けましておめでとうございます。
旧年中は格別のご愛顧を賜り、 まことにありがとうございます。本年も変わらぬご愛顧を、 何卒宜しくお願い申し上げます。
さて、皆様ご存知の通り、今、我々物流業界には 「パラダイムシフト」が起きています。
端的に言えば、
今まで・・・「荷主企業に選ばれる運送会社になろう!」
最近は・・・「運送会社に選ばれる荷主企業になろう!」
という、今まで誰も経験したことのない、 新しい価値観へ移行してきたのです。
物流企業は恒常的に、需要>供給が常態化し、 より良い仕事を求めて顧客を選別しています。
一方で、荷主企業は集車や出荷制限、新規口座開設 に苦しんでいます。
業界全体の人材不足やコンプラ強化に因るこの現状は、 なかなか終わりが見えませんが、更に大きな外部環境 の変化として「景気減速」に注視してもらいたいと 思っています。
東京オリンピックまでは大丈夫!大阪万博までは大丈夫!と言わず、景気の減速はすぐそこまで来ている!と思っていたほうが経営者にとって得策だと思うのです。
業界の相場全体が上昇しているときは、(失礼ながら)誰がやっても業績は上がります。
ここ数年の物流好景気がそれにあたります。
古今「下げに儲けよ」と言われるほど、下げ相場に儲けることこそ「プロ」だと思います。
なぜなら、下げ場では、ほとんどの参加者が損するため、その中で儲けることは至難の業、かつ極めて少数だからです。
物流業界における下げ場に、我々は何をすべきか?
重要な「視点」を2つ、お伝えします。
ひとつめは「現場改善力を上げること!」です。
物流企業であれば、自社の現場改善みならず、荷主企業の現場改善にまで踏み込める企業は、下げ場にも生き残れます。
荷主企業であれば、輸送コストが圧倒的に上昇する一方で、自社でコスト削減を実行するには現場改善(省人化、省力化含む)しかネタがない状況です。
いずれにしても、現場を磨きこめる力が大切になります。
ふたつめは「幹部社員の力量を上げること!」です。
物流企業であれば、幹部社員は会社の要。
「現場と経営」の橋渡しとなる、重要な部分を占めています。
荷主企業であれば、物流幹部社員をどう育成するか?何に注力すれば良いのか?
どうやってKPIを作るのか?など、物流管理者育成は喫緊の課題だと思います。
『物流幹部人数×一人当り力量=物流幹部力』
この総数の向上が、今年の最重要ポイントです。
是非、各社様にて、自社の力量を分析され、過不足をピックアップし、そのひとつひとつを高速PDCAサイクルで解決していく…。
この流れができる会社が、景気が加速しようが減速しようが、最終的に競争力を発揮する企業になると思っています。
新年のご挨拶としては、景気の悪い?話かもしれませんが、やるべきことは絞られています。
いま、私自身が一番考え、備えていることとしてご理解くださいませ。
最後になりますが、本年の皆様企業のご発展を心より祈念しております。
新年のご挨拶にかえまして。
船井総研ロジ株式会社
代表取締役社長
菅 重宏