船井総研ロジ物流コンサルタントの視点

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執筆者:船井総研ロジ株式会社物流コンサルタント     編集/発行:船井総研ロジ株式会社


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配信日: 2017/11/15


第43回 物流の環境改善に向け、荷主が検討するべき対応策

 昨今、テレビや新聞等で物流業界に関連した話題が多く取り上げられており、
物流業界を取り巻く環境は以前にも増して厳しい状況です。
 特にトラックドライバーの高齢化や若年層の寡少は大きなテーマであり、年々
ドライバーは不足していくことが考えられます。
 また、国土交通省が発表している「自動車統計調査年報」を基に貨物自動車の
積載率を算出(下記グラフを参照)すると、積載率は年々減少傾向にあり、
積載率が低いということはそれだけ空気(無駄)を運んでいることが読み取れます。
 

出典:「自動車統計輸送年報」(国土交通省総合政策局)より作成

今後、ドライバーが不足していき、限られた運び手の環境下で商品の輸配送を
行うには効率化、つまり積載率の向上を目指す必要があります。
そこで、今号では、積載率向上の為に、荷主が出来る対応策についてお伝えして
いきたいと思います。


1:配送条件の変更
荷主が取引先から注文を頂き、商品を出荷する際、お届けする時間帯や日にちに
関する要望を確認していると思います。
その際、特にお客様から時間や日付に関する要望がなくても、AM指定と記載したり、
翌日指定と明記し、発送していないでしょうか。
運送会社は、荷主からの要望に応えるべく、AM指定の荷物のみをトラックに
積載し、配送に出発したり、あるいは、指定された配送日付に間に合わせる為に、
トラックを満載にする事なく、中継点に出発したりという状況が発生しております。
AM指定や配送指定日厳守という条件を緩和して頂くだけでも、積載率向上に
繋げることができるのではないでしょうか。

 

2:荷姿の変更
発送する際の荷姿は、トラックの荷台で積み合わせし易い形状になっているでしょうか。
また、容器を梱包する事なく、そのままの状態で発送されたりしていないでしょうか。
非標準の荷姿の貨物を積み合わせると、積載効率も悪くなり、また、輸送途中に
荷崩れを発生しやすい環境を生む事で、貨物の破損も起こり易くなります。
トラックドライバーの人手が不足している以上、車、人をいかに効率よく利用して
いくかが求められていますので、積み合わせがし易い形状に変更し、輸送容器の
作製を検討されてみてはいかがでしょうか。

 

3:荷役条件の変更
手積み手卸しの荷役が当たり前となってはいないでしょうか。
ドライバーの高齢化が進んでいる背景がありますので、重労働となる荷役が発生
する場合は、今後運送会社から敬遠されてしまう可能性もあります。
また、女性のトラックドライバーにとっては、非常に過酷な作業になってしまい、
トラックドライバーの人手不足を補う上で重要になってくる女性トラックドライバー
を醸成する上での障害になってしまう可能性もあります。
今後は、パレットやカゴ車等の輸送機材の活用を検討されてみてはいかがでしょうか。

 


今回、挙げさせて頂いた改善策は、どれも短期間で出来るものではないのかも
知れません。
しかしながら、安定した物流サービスを提供していく為には、運送会社のみでの
改善では限界があり、荷主の協力が不可欠ですので、少しずつでも物流の環境
改善に向けた取り組みを行って頂ければと思います。

以上

 

筆者
船井総研ロジ株式会社 
東京営業グループ 
チームリーダー
新関 崇浩

 筆者プロフィール




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