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ニュース

2021.01.05 コーポレート

2021年 社長年頭挨拶

2020年初春に始まった新型コロナウイルスのパンデミックにより、我々を取り巻く生活・社会・経済の環境は一変しました。人々は「行動の自由」を失い、企業も大きくその活動を制限されました。誰も経験したことがない環境下の経済活動は、結果として、個人の生活様式はもちろん、経済、社会活動にまで大きなインパクトをもたらし、まだ数年間はこの状態が続きそうです。

我々企業人は「巣篭り(自宅待機)」や「新しい働き方」としてリモートワークを余儀なくされました。
そうなると、果たして物流サービスはどう変わるでしょうか?
消費全体が縮小し、今まで以上にインターネットを介してモノやサービスを買うことが日常になり、物流の小口化、近距離化、多頻度化、宅配化、汎用化は更に進むことになるでしょう。
我々が外部環境を変えられない以上、そうなることに是非はありません。ただできることは、どう先を読み、どう備え、どう対応するか?それだけなのです。

消費形態が変わり、販売形態が変わると、それに応じて拠点政策、在庫政策、輸配送政策、システム政策、マテハン政策など、物流政策のすべてに変化が求められます。物流は決して消費や販売を追い越すことはなく、あくまで追随するのみです。消費や販売などの経済活動が激変すれば、後方支援としての物流は、それ以上に激変するはず。
機動的かつスピーディーな政策立案と実行が求められて当然なのです。

さて、2021年、我々は二つのテーマに集中的に取り組みます。

ひとつは、2021年を「物流DX元年」(DX:デジタルトランスフォーメーション)と位置付け、物流業界のデジタル化推進のために、あらゆる資源を全集中します!
いまや、AIやロボティクスを用いた最先端の情報システムや物流センターが出現し、RPAを活用した業務効率化が志向され、相場乱高下に対応するデータベース・ロジスティクス設計など、あらゆる物流のDX化が進んでいます。これは、荷主企業、物流企業を問わず導入され、一気に進化すると考えています。

この物流DXは「遠くにある成長戦略」というより、「すぐそこにある生き残り戦略」となるはず。企業規模に関係なく、誰もがデジタル化を志向しなければ、来る環境変化に対応できず、競争力を失うこととなるのは必定です。
我々は物流業界のDX化に役立つ「コンサルティング」と「実務サービス」を提供することを今年の使命に取り組みたいと考えております。

もうひとつは、この環境変化に機敏に対応できる、「機動的なロジスティクス機能の構築」です。
具体的には、物流センターなどの拠点配置の機動性、相場乱高下の輸配送モード・物流企業選定の機動性、構内作業の機動性を高める作業改善など。いずれも、世の中で何が起きても、自社製品の販売形態や販路が変化しても、機動的に物流機能を変化させるための「企画とシミュレーション、そしてネットワークづくり」が重要になります。

各々の企業において、ロジスティクスのゴールは何か?そこに至るシナリオは?具体的なアクションは?この洗い出しをお願いしたいのです。
いずれのゴールに対しても複数のシナリオが存在し、シナリオに応じたシミュレーションが必要です。シミュレーションにはデータベースが必須情報となり、自社のロジ・リスクを事前に把握することで、次へのアクションが機動的になります。

本年は、自社ロジスティクスの(1)ゴール(2)シナリオ(3)リスクを知り、先んじて手を打つことです。

最後に、本年も「物流業界の生成発展と地位向上に資する」という当社創業の理念を忘れず、物流業界の役に立ち、牽引できる存在になるべく、メンバー一丸で活動を続けてまいります。
ご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申しあげます。
どうぞお気軽にご相談くださいませ。

船井総研ロジ株式会社 
代表取締役社長
菅 重宏

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